よく聞くビットコイン用語
ビットコインは新しい支払い方法を提供します。そのため、新しい用語が幾つかありますが、それらは各ユーザーの語彙の一部となるかもしれません。
アドレス
ビットコイン・アドレスは、住所やE-mailアドレスの様なものです。これが、ビットコインで支払ってもらうために提供する必要がある、唯一の情報です。ただし、重要な違いとして、各アドレスは一回の取引のみに使われるという事です。
ビット
ビットは、ビットコインの補助単位を示すために使用される単位です。つまり、1,000,000ビットは、1ビットコイン(BTC)に相当します。この単位は、チップ、物品、サービス等の価格を設定する上で、便利なものとなります。
ビットコイン
ビットコイン(Bitcoin:英語で大文字が使用されている場合) - ビットコインの概念あるいはネットワーク全体を示します。例、「私はビットコイン(Bitcoin)のプロトコルを学んでいます。」
ビットコイン(bitcoin:英語で小文字が使用されている場合) - ビットコインの単位やアカウントを示します。例、「私はビットコイン(bitcoin)10枚を送付しました。」 また、これは良くBTCやXBTと省略される事もあります。
ブロックチェーン
ブロックチェーンは、時系列のビットコイントランザクションの公共記録です。ブロックチェーンは全てのビットコイン・ユーザー間で共有されます。これは、ビットコイントランザクションの永続性を検証すると共に、二重支出を防ぎます。
ブロック
ブロックは、多くの待機中のトランザクションを含み、それらを承認するブロックチェーンの記録です。約10分毎にマイニングによって複数のトランザクションを含む新しいブロックがブロックチェーンに追加されます。
BTC
BTCは1ビットコインを示す計算単位です。
承認
承認とは、トランザクションがネットワークで処理され、取り消される事はほぼないという意味です。トランザクションがあるブロック や後続ブロックに含まれた時、承認を受けます。価値の低いトランザクションでは、1承認でも安全と考えられますが、$1000 USドル以上の様な大きな額の場合は、6以上の承認を受けるまで待つ方が良いでしょう。承認を受ける毎にトランザクションが取り消されるリスクが飛躍的に 減少します。
暗号学
暗号学は数学の分野で、高レベルの安全性を数学的に証明します。オンライン・コマースやオンライン・バンキングでは、既に暗号学が使用されています。ビットコインでは、他人のウォレットの資産を使用できない様にするためや、ブロックチェーンの破損を防止するために利用されます。また、パスワードが無くては使用できない様に、ウォレットを暗号化する事もできます。
二重支出
悪意のあるユーザーがビットコインを二つの異なる受取人に同時に支払う事を試みる事を、二重支出と呼びます。ビットコインマイニングとブロックチェーンが、この二つのトランザクションの内、どちらを有効にし承認するかについてネットワーク上で合意を行います。
ハッシュレート
ハッシュレートは、ビットコインネットワークの計算力の測定単位です。ビットコインネットワークは安全上、多量の数学的処理を行います。ネットワークがハッシュレート 10 TH/s に達したという事は、一秒あたり10兆回の計算が可能であるという事です。
マイニング
ビットコインマイニングとは、 ビットコインネットワークでトランザクションを承認し、安全性を高めるための数学的計算を、コンピューターハードウェアで行う処理 です。その仕事に対する報酬として、ビットコインマイナーは、新しく生成されたビットコインと共に、承認したトランザクションの手数料を受信する事ができます。マイニングは、計算量によって報酬が割り振られる、専門的な競争市場です。全てのビットコインユーザーがマイニングをしているわけではなく、マイニングで稼ぐ事は簡単ではありません。
P2P
P2Pとは、個々の端末が互いに直接通信し合う事で、組織化された集合体の様に動作するシステムを言います。ビットコインでは、各ユーザーがトランザクションを他のユーザーにブロードキャストする事で、ネットワークを構築しています。そして重要な点は、第三者機関である銀行が不要だという事です。
プライベートキー
プライベートキーは、暗号学的な署名を通して、特定のウォレットからビットコインを支出する権利がある事を証明する、機密データの一部です。ソフトウェアウォレットをご使用の場合、プライベートキーは各ユーザーのコンピューターに保管されています。ウェブウォレットをご使用の場合、遠隔サーバーに保管されています。プライベートキーは、特定のビットコイン・ウォレットに、ビットコインの支出を許可するものであるため、決して他人に洩らしてはいけません。
署名
暗号化された署名とは、所有者である事を証明する数学的なメカニズムです。ビットコインの場合、ビットコイン・ウォレット と、その プライベートキーが、数学的手法により関連付けられます。ビットコイン・ソフトウェアが適切なプライベートキーでトランザクションに署名すると、ネットワーク全体が、その署名とビットコイン支出がマッチしている事を確認できるのです。しかし、各ユーザーが苦労して手に入れたビットコインを盗むために、プライベートキーを推測する事は、誰にもできません。